このプロジェクトは障害を持つ人達と障害のない人達がお互いの創造性を触発しながら、作品制作と展覧会を開催するだけでなく、どのように多様な参加者の表現活動をファシリテートするか、という方法も学んで頂くことを意図しています。近年、アールブリュットと称される障害などのある方々の生来の資質が現れた作品が注目を集めていますが、ここでは現代美術の手法を取り入れながら、参加者それぞれが学びつつ、独自の抽象画や造形作品を制作していきます。前期から始まった触覚とアートワークショップをさらに展開したワークショップ・トークを開催するだけでなく、後期は展覧会も行います。
後期:2020年12月~2021年2月
会場:北区文化芸術活動拠点 ココキタ レジデンススペース3階 3-D
展覧会会場:アーツ千代田3331
■定期ワークショップ
<絵画ワークショップ PAINTING>
幼児から小学生、障害のある人達、絵画に興味のある大人達がいっしょに作品づくりを行います。従来の写実的手法ではなく、絵筆以外にもローラーや竹べら、スポンジ、その他のさまざまな道具を使うことで生まれてくる面白いマチエールや型にとらわれない抽象的な新しい表現を創り出していきます。
<造形ワークショップ CLAY ART>
視覚に障害のある方々も含め、さまざまな障害のある人達と共に新しい造形の可能性を探ろうとするものです。主に粘土を使った造形活動ですが、粘土を切ったり、重ねたり、また、とがった道具で突いたりしながら、触覚をインスパイアするさまざまな作品制作を行います。
講師:西村陽平
1947年京都市生まれ。1973年東京教育大学教育学部芸術学科卒業。1975年から1998年まで千葉県立千葉盲学校で図工を担当。視覚障害の子どもたちに造形指導を行うとともに、自らも造形作家として活動。1977年には、日本陶芸展において外務大臣賞受賞。2018年3月まで日本女子大学児童学科教授。現在、日本女子大学名誉教授・美術家。
■触覚とアートワークショップ
<触覚を探求するワークショップ&トーク>
講師のお一人、渡邊淳司さんのワークショップでは、参加者がさまざまな触感の素材に触れながら、触感を分類してみたり、触感の異なる素材で、あるテーマを表現する作品を創ったりしてみます。また、伊藤亜紗さんのワークショップでは自分の好きな触感を別の方法で再現したり、「ふれる」と「さわる」をテーマに触覚面の人間関係について考えてみたりします。講師2名はそれぞれがもう一つのワークショップに参加しながら、コメントや質疑応答をしながら進めていきます。ワークショップの後には、会場からの質問を交えながらオンライン・トークを行います。
講師:渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員)
伊藤亜紗(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)
会場:アーツ千代田3331
■展覧会・トーク
【展覧会】
会場:アーツ千代田3331(地下B104)
日時:2月20日(土)-2月28日(日) 11:00-19:00
【トーク】
「障害のある人たちのアートを支える/ファシリテーションの可能性」
会場:アーツ千代田3331(1階ラウンジ)
日時:2月27日(土) 13:30-15:30
登壇者:西村陽平(日本女子大名誉教授・美術家)、茂木一司(群馬大学,共同教育学部,教授)、大澤辰男(ライプハウス代表・アートプロデューサー)
■展覧会・トーク
【展覧会】
会場:アーツ千代田3331(地下B104)
日時:2月20日(土)-2月28日(日) 11:00-19:00
【トーク】
「障害のある人たちのアートを支える/ファシリテーションの可能性」
会場:アーツ千代田3331(1階ラウンジ)
日時:2月27日(土) 13:30-15:30
登壇者:西村陽平(日本女子大名誉教授・美術家)、茂木一司(群馬大学,共同教育学部,教授)、大澤辰男(ライプハウス代表・アートプロデューサー)
文化庁委託事業「障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」
主催:文化庁 クリエイティブ・アート実行委員会