『CREATIVE ART EXECUTIVE COMMITTEE』公式ホームページ > 2021年度 多様性を育むダンス&美術プロジェクト前期

ARCHIVE

2021.09.06

2021年度 多様性を育むダンス&美術プロジェクト前期

多様性を育むダンス&美術プロジェクト
障害のあるアーティストの発掘&育成、ファシリテーター育成、及び発表の場づくり

このプロジェクトは、障害のある人達とない人達がお互いの創造性を触発しながら、作品制作を行っていきます。近年、アールブリュットと称される障害などのある方々の生来の資質が現れた作品が注目を集めていますが、ここでは現代美術の手法を取り入れて、参加者それぞれが学びながら、独自の抽象画や造形作品を制作していきます。
今年度も、障害のある人達のアートを支えるファシリテーションを学ぶためのワークショップ、また、昨年から始まった触覚とアート・シリーズもトークを含め多彩に展開していきます。さらに後期は彫刻を触って鑑賞するワークショップを開催する予定です。

前期:6月~9月
会場:北区文化芸術活動拠点 ココキタ レジデンススペース3階 3-D

■定期ワークショップ
<絵画ワークショップ PAINTING>
幼児から小学生、障害のある人達、絵画に興味のある大人達が一緒に作品作りを行います。従来の写実的手法ではなく、絵筆以外にもローラーや竹べら、スポンジ、その他の様々な道具を使うことで生まれてくる面白いマチエールや型にとらわれない抽象的な新しい表現を創り出していきます。
<造形ワークショップ CLAY ART>
視覚に障害のある方々も含め、様々な障害のある人達とともに新しい造形の可能性を探ろうとするものです。粘土を用いた造形活動では、粘土を切ったり、重ねたり、また、とがった道具で突いたりしながら、触覚をインスパイアするさまざまな作品制作を行います。
講師:西村陽平
1947年京都市生まれ。1973年東京教育大学教育学部芸術学科卒業。1975年から1998年まで千葉県立千葉盲学校で図工を担当。視覚障害の子どもたちに造形指導を行うとともに、自らも造形作家として活動。1977年には、日本陶芸展において外務大臣賞受賞。2018年3月まで日本女子大学児童学科教授。現在、日本女子大学名誉教授・美術家。

<ファブリック&ファイバー Fabric & Fiber>
視覚に障害のある方々と、触覚を用いた造形表現に関心のある晴眼者を対象に素材としての繊維の特性に注目しながらファブリックなどによる立体や平面の様々な作品に挑戦します。
<ファシリテーション・ワークショップ>
「ファブリック&ファイバー」を使って、どのように障害のある人達、小学生、あるいは高齢者等とワークショップをつくっていくことができるかを、参加者一人一人が立案し、実現できるように進めていきます。講師が提案したテーマに対し、その素材で何ができるかを参加者自らの自由な発想から引き出していきます。参加者はそれぞれの現場の中で多様な人達との造形活動をするに際して、どう応用していけるのかということを実践的に学んでいくワークショップです。
講師:眞田岳彦(女子美術大学教授・造形家)
1962年東京都生まれ。ISSEY MIYAKEでデザインを学んだ後、1992年から95年までロンドンに滞在し、彫刻家Richard DEACONの助手を務めアートを学ぶ。自身の手で紡いだ獣羊毛などの天然繊維から先端技術による新繊維まで様々な繊維を素材として、作品を制作し、国内外で多数の展覧会、地域プロジェクトを行う。現在、女子美術大学教授・造形家。

■全国ワークショップ&展覧会
会場:勝央美術文学館(岡山県)
展覧会:令和3年8月21日(土)−9月12日(日)
ワークショップ:8月21日(土)

文化庁委託事業「令和3年度障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」
主催:文化庁 クリエイティブ・アート実行委員会
共催:勝央美術文学館 <全国ワークショップ&展覧会>

Pagetop